(P25)より
2002年に人間ドックを受けた日本人は284万人で、
「異常なし」はたったの13.3%ということは、
86.7%の人に何らかの病気が存在していたことになります。
前述したように、ここ30年間で医師数は二倍以上に増え、
栄養摂取の状況も、年々良くなっているのに、病気は増加しています。
まだ現代医学は気づいていないようですが、
こうした病気の増加の背景には、日本人の低体温化が大きく関与していると
私は思っています。
なぜなら、体温が一度下がると代謝が約12%、
免疫力が30数%も低下するからです。
ということは、体温が下がると同じ物を食べていても太りやすくなるし、
あらゆる病気にかかりやすくなる、ということです。
がん細胞は、体温が35.0%でいちばん増殖し、
39.3度以上になると死滅するとされています。
医学大辞典には、いまでも日本人の脇下の平均体温は
36.8プラスマイナス0.34度と記載されています。
確かに、私たちの幼少時の50年前は、大人の体温が36.6〜37.0度、
子供は37.0度くらいあったと記憶していますが、
日常、診療していて感じるのは、36.8度の体温をもつ人などいまや皆無で、
高い人で36.2〜3度、ほとんどの人が35度台です。
そしてこの低体温化こそ、
ガンをはじめ、高脂血症、糖尿病、痛風、
血栓症をはじめとするアレルギー性疾患や自己免疫病などの元凶といえるのです。
日本人が低体温化した原因
@運動不足、
A冷房の普及、
Bシャワーだけですます入浴、
C水分の摂りすぎ、
D食物摂取の大きな間違い、
E塩分の制限、