人間は、塩が抜けたら、腰が抜けます。
夏に戸外ヘスポーツに出掛けるときには、
飲んでみておいしいぐらいの塩番茶をもって行くことをお奨めします。
濃い色のシャツは汗をかいて乾くと塩が白く見えます。
昔、職業柄汗をかく人には、塩と水を持たせるのが決まりでした。
製鉄所の溶鉱炉で働く銑鉄工、造船所の溶接工、蒸気機関車の機関士などは、
塩と水を仕事の前に準備して仕事中は塩をなめ水を飲みながらでなければ
体が保たなかった事実があります。
暑さ対策は歴史に学ベば身近な所に実例が沢山あります。
暑くなくてもハードな仕事には塩が喜ばれます。
1993年三月、TVで、看護婦さんが「(重労働なので)塩つぱいものが食ベたくなる、
甘い物を戴いても嬉しくない」と言っていました。
東京オリンピックのときの選手村のレストラン「富士」の給料理長を
勤められた帝国ホテル料理顧問村上信夫氏の回顧では、
最初の入村レセプションでは帝国ホテルが宴会で出す普通の味付けで
お出ししたら「さすがは帝国ホテルの料理だ、おいしい」と称賛してくれた。
選手が練習を始めると日を追って「塩が薄い、塩をくれ」と言い出した。
練習に励み、試合日が近付くほど塩の要求が激しくなった。
選手たちが言うには、
『塩を摂らないと力もファイトも出ない、
塩を摂れば摂るほどコンディションがよくなる』と言ったそうです。
スポーツ中の足の引きつり
夏に、ゴルフプレー中、後半にこなると
急に足の引きつりを起こす人を私も見聞きします。塩欠、水欠です。
その場でほんの少量の塩を水と一緒に飲ませれば、
ゴルフならミドルホールでグリーンに上がるまでにケロリと治っているでしょう。
日常、減塩生活をしてしいなくても引きつる人がいます。
健康に気配りして、『減塩生活』をしている人は余計なりやすいようです。
どこの筋肉が引きつるかは神のみぞ知る、たまたま心臓でなくて脚で良かったもの。報道によると全国のゴルフ場で、心臓停止が約二OO件、
足の引きっりは無数とのことです。
体の塩分がある程度以下になると植物に近くなっつた筋肉が
予告なく突然ストを起こす本当のサドンデスです。
真夏のコンペで塩をなめなめプレーしていたら、
後になるほど実力以上のスコアーが出てチャンピオンになつてしまった人がいます。口の中が粘ったとき、胃袋がちゃぶちゃぶいうくらい、
水を飲んでも粘りは取れませんが、
塩をほんの少し口に入れて舌でかき交ぜればすぐとれます。
ネバネバはタンパク質ですから塩で溶けるのです。
山登りの携帯品に塩見出し
氷砂糖やチョコレートを携帯するのが登山家の常識のようですが、これは危険です。
砂糖はカロリーはあっても虚のエネルギーです、気力・筋肉を弱める元凶です。
代わりに塩こそ十分に持つベきです。
ヒマラヤのシェルパが遭難者を助けたときは塩しか食ベさせません。
盃一杯ぐらいのぬるい塩茶(湯)を何回にも分けて口に入れてやり、
しばらく様子を見てから、また同じことを繰り返しているうちに元気になるそうです