30年ぶりに帰郷 塩専門店を開業
5円玉、昆布、塩、大豆の縁起物を袋詰めする 笹谷達朗さん=夕張市で2日
除夜の鐘が鳴り響くなか、夕張市本町の笹谷達朗さん(48)は、夕張神社に向かった。普段はひっそりとしている参道は初詣での人でにぎやかだった。石段を上って境内へ入るころ、07年が明けた。
笹谷さんはさい銭箱に5円玉を投じて頭を下げた。「夕張に帰ってきました」笹谷さんは昨年11月、市内で塩専門店「ご塩(えん)社」を開業。高校を卒業後、古里を離れ、横浜の大学へ進学。貿易会社勤務を経て都内で塩専門店をしていたが、この店を閉め、30年ぶりに帰郷した。「何とかしたいと思ったんです」。東京で生活している時は、日々の生活の中で夕張を思い出すことさえなかった。しかし、市の財政破たんを知り、いつも変わらない存在だった古里が消えてしまうのではないかとの焦燥や懐かしさが急速に大きくなった。故郷へ帰る決断に、ためらいはなかった。炭鉱の閉山以降、夕張市は毎年、人口減少が続いている。
昨年6月に財政再建団体入りを表明してからは、住民サービスの低下や公共料金の負担増など
市民に不安が広がり、流出はさらに加速しており、7月末から11月末までの市外転出者は
289人に上る。昨年同期(174人)に比べ約1・7倍のペースだ。
「この場所も6月までは化粧品店が入っていたらしいです」と笹谷さんはさびしげに店内を見回す。
1日午前9時。店のシャッターを勢いよく開けると、空は晴れ渡っていた。
「今年は激動の一年になりそうだ」。笹谷さんは意気込んだ。
が、午後8時の閉店まで客は1人も来なかった。
「まだ溶け込みきれていないのかな。店を気軽な雑談スペースに使ってくれてもいいんですけどね」と笹谷さんは話す。来客を待ちながら、笹谷さんは客に手渡すお年賀をつくり続けている。縁起物の5円玉、昆布、大豆を小さい袋に入れて塩を添える。
「塩の読みは、“えん”。夕張に新たな縁を呼ぶ力があるんです」と笹谷さん。財政再建団体となろうとも、故郷への思いは変わらない。
【水戸健一】
「ご塩」を通じて「ご縁」を【タ張発】 かつて炭坑夫たちは、「塩」を口に含みながら過酷な労働に耐えた、財政破綻間題に揺れるタ張市で、この塩を「夕張活性化の起爆剤」にしようと意欲を燃やす一人の人物がいる。昨年11月に塩販売会社「ご塩社(ごえんじゃ)」をオープンさせたタ張出身の笹谷達朗さん(48)だ。笹谷さんは「塩で縁をつくりましょう」と得意のジョークを交えながら夕張再建に賭ける。「夕張の問題は市民に責任があるが、途中から『地方自治体』の問題に、日本が抱える問題の縮小版に変貌、夕張だけの問題ではなくなった」さらに笹谷さんは、「想像を絶する異常事態が夕張で発生している」としながら、「地方の崩壊です」と指摘。しかし、「夕張市民は立ち上がろうとしています」と述べ、ご塩社に出来ることは、 「ご塩(えん)を通してバラバラの夕張市民に『ご縁』をもたらし、難局を乗り越える支援をすること」と意気込む。かつての繁栄を担った炭坑夫。中でも、「先山」と呼ばれる熟達者たちは文字どおり先陣を務め、危険と隣り合わせの命がけの労働に汗を流した。噴き出すような汗。尿意を催すことさえ惜さしまれた日々の労働にあつて、「塩」ほど重宝されたものはなかった。彼らは「塩の固まのような錠剤をかじって食べながら、過酷な労働に耐えていた」からだ。汗で失った水・塩分力の補給に加え、トイレ行く手間も省けるお塩のメリット。まさに「理にかなった」エネルギー源こそ、一時代を築いた原動力となった。そして今、その「石炭のまち」再生のきっかけとして、この塩が登場してきたことに不思議な縁を感じざるを得ない。まさに塩が取り持つ縁。ご塩社が掲げキャッチフレーズどおりだ。 本質はいわば「原点回帰」にあるのではないか。肉体を酷使しながら夕張の繁栄を築いた、あの時代。塩はある意味、降盛の象徴だったが、苦境にたされた今だからこそ、単なる郷愁にとどまらない、あの原点に立ち戻る必要があるのかもしれない。また、塩には様々な効用がある、お客を招く「盛り塩」や供物として神棚にそなえる縁起物のほか、相撲などで土俵を浄めたり、けがに際しての殺菌効果。もちろん、食用としての利用効果は抜群で、「いろんな料理にするうえで欠かせない」調味料以外にも塩蔵などの保存食としても有用。このほか、塩には油を溶かす性質もあり、入浴剤や歯磨き粉、美容関係にも応用がきくという。 夕張でいえば、炭鉱事故などで「地下に生き埋めになった人のための鎮魂の塩」。 スピリチュアルな意味合いでいえば、「石炭というパワーストーンを浄化させるのが塩」。挙げれば話題に事欠かない。しかし、笹谷さんの一番の願いは「故郷のために出来ることはないか」。昨年6月、「故郷の『夕張市の財政再建団体入り』を知り、活動拠点を夕張にすることが先決と考え、11月に戻ってきました」。以来、受発注業務や顧客管理、本社機能を同市で果たし、物流面では「北海道全域のみ夕張から発送」。道外については運送会社と連携し、各拠点から全国各地に。 こだわりの「天日海塩」食用、美容・健康にも 【夕張】 「日本人はいまだかつて理想的な塩を手にしていない国民。 しかも海に囲まれているの。に」。こう指摘する同市「ご塩社」の笹谷達朗さんが薦める塩が、「天日海塩」。オーストラリアの原塩を使い、沖縄の「ピュア・ソルト」社で製造したこだわりの逸品だ。オーストラリアの海岸で約2年間じっくりと乾燥、天日結晶させた原塩を素材に、沖縄の技術者たちが独自の手法で仕上あげた。通常の塩とは異なり、原塩をいったん溶解したり、釜で煮つめたり、加熱したりしていないのが特徴で、「長年、海の結晶である塩をみつめてきた」経験から、「海水の成分をそのまま生かす」方法を駆使して手がけたという。 食用としては、料理の昧つけや魚介・肉・野菜類などのアク抜き、飲料等(コーヒー、ミルク、酒、ビール、ワイン)に 「1〜2つまみほど入れると、味がまろやかにおいしくなる」。 天ぷら後の油に2〜3つまみ入れれば、酸化防止にもなるそうだ。 美容や健康にも最適。入浴時に一握り浴槽に入れれば「塩浴健康法」として、 腹部や肩、足裏には「塩ぬり健康法」として使える。 その上、「歯みがき、洗顔にも」。1袋750g、1000円。 |
赤ちゃんは、羊水という最高の環境で浮いて育つ。
しかも塩水です。羊水の塩分濃度は、0.85%で、血潮の血液や体液と同じです。赤ちゃんは、「おぎゃ〜」と生まれてから、肺で呼吸を始める。そして、体内に血潮の血液(海)を全身に巡らせて成長していく。それ以上でもそれ以下でもない。
この絶対的な真実:羊水の塩分濃度と赤い血潮の塩分濃度、0.85%という事を、ねじ曲げて、健康の為には、「塩分控えめ=減塩が良い」という無意味な指導をして、多くの人たちが身体の塩分(濃度)不足になり、身体が腐り易くなり
体調に支障をきたしている。増え続ける医療費が動かぬ証拠です。(お塩の未知 15ページより)